BAD END
ただの個人の掃き溜めです。
DATE: 2017/02/09(木)   CATEGORY: 美術館・博物館
東京国立近代美術館「MOMATコレクション」を見ました。
東京国立近代美術館「MOMATコレクション」を見て来ました。
常設なめちゃだめ。

今回は後期展示で、今回見られた重文は以下三点。
・萬鉄五郎《裸体美人》(1912年)
・中村彝《エロシェンコ氏の像》(1920年)
・安田靫彦《黄瀬川陣》(1940/41年)*2017年1月17日-2月12日 展示


今回は10室の「絵になるサムライ」が目的で行ったので、
感想はその辺りだけですが、一応展示一覧はこちら


「絵になるサムライ」の話をします。

まずは大好きな契月さんの作品の話をしないとです。
忠孝不一致。
菊池契月「供燈」。
「左隻に描かれているのは平重盛。仏道への信仰厚い彼は
京都東山のふもとに四十八間の寺院を建て、一間にひとつずつ灯篭を懸けた。
さらに毎月14、15日には若く美しい女房を招き集め、灯のともるなか、
一間に6人ずつ配して大念仏会を催した。
その光景は極楽浄土のようであったと伝えられる。」

契月さんの繊細で線の細いタッチは、女性のたおやかでしとやかな所作だけでなく、
儚くも若くして死んでしまった重盛の姿にも素直に馴染む。
尊王派であった重盛の姿は、戦時中であっても描き易かったとのことです。


また、同様の意味で美しい忠臣として小山栄達「木村長門出陣」も展示されていた。
長門。

その隣には植中直斎「重成夫人」。
青柳さん。

どちらも20世紀の絵画で、描かれた時代、テーマを考えるとメッセージ性を感じた。


平家関連では下村観山「大原御幸」もあった。こちらは6枚が連なる絵巻物。
寂しく侘しい場面でありながらも、哀愁を感じる静寂な描写は美しく印象的。


そしてこのお部屋の中央に構えるのは、安田靫彦「黄瀬川陣」。
源氏兄弟。

昨年の安田靫彦展でもメインを飾った大作です。
物理的に大きいと言うだけではなく、簡素な線の中にも気品があり
頼朝と義経の様相、表情、立ち位置などの対比が印象深い一枚。



他のお部屋では、岸田劉生の絵が特集されていたり、
冒頭にも書いた中村彝「エロシェンコ氏の像」辺りは見られて良かったかと。
名画です。

荻原守衛 「女」も有名ですね。これはこの世にいくつあるのだろう。
考える人みたいになる。
女。


この美術館では原田直次郎 「騎龍観音」が好きで、あれは大昔初めて見た時に
あまりに斬新で心に残ったのですが、そう言えば長らく見ていないので
またいつかお目にかかる機会に恵まれたい。
そんなに頻繁に来る美術館でもないからな…精進します。
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