BAD END
ただの個人の掃き溜めです。
DATE: 2017/05/18(木)   CATEGORY: 美術館・博物館
練馬区立美術館「19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて―」を見て来ました。
練馬区立美術館「19世紀パリ時間旅行―失われた街を求めて―」を見て来ました。
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もーーー凄く良かったです。版画、エッチング、ポスター、本とかたちも様々で、
第二帝政のパリ大改造からパリコミューン、パリ万博と言った歴史的出来事、
都市計画として変容するパリの街と喪われた在りし日の姿、
政治・文学・美術との関わり等、多方面の切り口で見られたし、
質、量共に大満足の展示でした。

実を言うと今回は、同時開催であるミニ展示
「鹿島茂コレクションで見る「レ・ミゼラブルの世界」」の方を目的に来ていたのに、
この企画展だけでも相当満足してしまった。






展示室は1~3に分かれており、展示の大部分は鹿島茂コレクションより。

1 パリ、変貌の歴史
2 タブロー・ド・パリ
3 オスマン男爵のパリ大改造
4 1870年、新しいパリ
5 世紀末のパリ~ベル・エポック~
6 20世紀、描かれ続けるパリ


ロンドン大火以降、計画された都市計画を持って再建されたロンドンと比べ、
パリは街が街を組み込むような雑然とした中世都市の様相を残していた。
ナポレオン三世はこのパリの大改革を行おうとした。
フランス革命では各地でバリケードが築かれたが、民衆が立て籠れないよう、
また政府軍が大勢で大型の大砲等を運搬出来る大通りの整備も必須となった。
パリコミューンで民衆側が敗北したのは上記の理由もある。

この、中世都市としてのごちゃごちゃしたパリの銅版画が面白かった。
ノートルダムの鐘の映画でもシテ島の周りも全部あんな感じでしょう。
今みたく警視庁や最高裁がない頃のシテ島の版画を見ると、
確かにこの様な時代があったのだろうと思わされた。

モンデトゥール通り(アンジョ様らがバリケードを築いた酒場コラントのある通り)の
版画もあってテンション上がった アンジョ様実在してた(してない

現存する新しい建物(パレロワイヤルや各広場)の版画も面白いし、
これはパリに行きたくなるやつ。
写真の台頭と共に瓦版としての版画やスケッチの役目が終わるのが
世界共通ではあるけれど、一つの時代の終わりを感じる。
シャンゼリゼ見るとチャウチェスクの国民の館思い出してしまうのは
以前訪れたルーマニアの悪影響だな。

鹿島先生の関心は19世紀パリの「失われた街角」にあると言う。
先生はフランス文学者であるからこそ、ユゴーやバルザックの作品世界のパリ、
彼らっが生きた、もう自分たちが行くことの出来ない古パリへの憧憬があると。
今回の展覧会では現在も残っている場所の変化も紹介してあって、
その辺の比較も面白かった。

展示がしっかりしているのは十二分だったのだけれども、
図録3200円はその辺のと比べても高かった様な。部数上の問題かしら。

私的メインの鹿島先生のレミゼ版画のミニ展示が次の記事で書きます。



おまけ。西武線にあると言うこまねこの自販機可愛すぎた。
こまちゃんは当時映画館リピした大好きな作品です。
新作いつでも待ってるね。
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