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BAD END
ただの個人の掃き溜めです。
DATE: 2018/07/10(火)   CATEGORY: 美術館・博物館
上野の森美術館「ミラクル エッシャー展」に行って来ました。
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上野の森美術館「ミラクル エッシャー展」に行って来ました。

告知フライヤーを見た時からこれは行くわと決めていた展示。
有名なあの作品やこの作品が目白押し!
「如何にもエッシャー」と思えるだまし絵構図やメタモルフォーゼだけなく、
前半生に多く描いた風景スケッチ(アマルフィ等当然のことながらイタリア多め)、
まるでビアズリーかと思う様な神話モチーフの絵画もあったりして、
エッシャーの意外な一面も見られる企画展でした。


<概要>
「だまし絵(トロンプ・ルイユ)」で知られ、“視覚の魔術師”とも呼ばれている
マウリッツ・コルネリス・エッシャー。生誕120年を記念して開催される
今回の展覧会は、世界最大級のコレクション数を誇るイスラエル博物館から
選りすぐりの約150点を日本で初めて公開するもので、
イスラエル博物館でも常設展示されていない作品が来日します。

同展は版画・資料を編年的にたどるのではなく、
彼の作品を「科学」「聖書」「風景」「人物」「広告」「技法」「反射」「錯視」という
8つのキーワードで紐解いている点が見どころ。
代表的構図の原点ともいえる「メタモルフォーゼ」シリーズから、
エッシャー自身による「メタモルフォーゼⅡ」の貴重な初版プリントも見ることができます。




この8つのキーワードには「8つの章」で展示しており、
そのそれぞれの章にイメージカラーをつけていました。
それが「色相環」の基本8色相で、会場全体が色で循環するように
なっていると言うこだわりぷり。

第一章「科学」は「宿命(逆さまの世界)」「二重の惑星」「ドラゴン」「メビウスの輪」等、
所謂「エッシャーぽい」作品が数点展示されており、掴みとして良い。

第二章「聖書」の「天地創造の○日目」連作、人間の堕落、バベルの塔、
辺りが、私がビアズリーみを感じたところ。

第三章「風景」はサンジミニャーノ、ローマ、アマルフィなど、
これエッシャーと言われないと誰の作品か分からないなあと思いながら、
しかし普通のスケッチも当然のことなら上手いなと興味深く鑑賞。

第四章「人物」には有名な「自画像」「婚姻の絆」もあり、おおっと思った。
エッシャーの作品は少なからず知っていても意外とタイトル知らないなと
思い始めたのもここ辺りからです。

第五章「広告」は三男 サン・エッシャーの誕生告知カードや、
エッシャーを経済的に助けた広告作品が数点展示。

第六章「技法」は風景画が多め。カラー・リノカット、エッチング、
木版、リトグラフ等、様々な手法で表された作品を展示。
<表皮>のための版木の展示もあった。
版木にはこれ以上同じ作品を作らせないようにする穴が開いており、
実際にこれが使われたのだと言うことをリアルに感じさせた。

第七章「反射」は鏡のある静物、波紋、水たまりなど、
反射を用いた(描いた)作品が数点。
天地が逆になっていたり、あべこべの世界にはエッシャーの世界観を感じる。

第八章「錯視」は本企画展の白眉とも言えるゾーン。
皆ここが見たくて来ているのではないかと思われます。
「人型による平面の正則分割」「爬虫類」、「言葉(地球、空、水)」、「昼と夜」、
「解放」「階段の家」「でんぐりでんぐり」「描く手」「上と下」「相対性」
「ベルヴェデーレ(物見の塔)」「上昇と下降」「滝」と、
誰もがエッシャーと言えばこれ、と思う様な作品のオンパレード。

でんぐりでんぐりの説明で、「階段の家に住みついたエッシャーの空想上の生き物。
人間は車輪で回ることが出来ないので、この様な生物にした、と茶目っ気
たっぷりに語った。」的なことが書いてあり、エッシャー本人だけでなく
でんぐりでんぐりが可愛く見えて来たよ。

会場の一番最後「Epilogue.循環する世界」の展示は4mの大作
「メタモルフォーゼ」で、、正にエッシャー芸術の極点。
メタモルフォーゼと言う文字が、幾何学、トカゲ、蜂、魚、鳥、風景、チェスの駒、
幾何学模様へと変化し、そして最初の文字へと戻る。
これを見た最初の自分の感想が「生々流転だ」だったのは大観展の影響が
大き過ぎるからだけど、芸術を極めると似た発想になるのやもしれん。



だまし絵のみならず、エッシャーの幅の広さも感じられて面白かった。

また、会場を出た先にはこんな企画も。
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「ミラクルデジタルフュージョン」と言い、自分がエッシャーの絵画に入り込めるもの。
所定の場所に立って動くと、エッシャーの絵の一部に合成して貰える。
一人10秒だけなのであっという間だったけど面白かった。
撮った映像はQRからダウンロードも出来たので良い記念になりました。
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