BAD END
ただの個人の掃き溜めです。
DATE: 2016/01/19(火)   CATEGORY: 美術館・博物館
大阪城天守閣 「最強!? 豊臣軍団」「淀殿と秀頼」見て来ました。(二回目)
2016年仕様。
前回の、初回訪問の記事と比較するかたちで書いてみたいと思っています。

大好きだった大坂の陣400周年の旗が遂に真田丸に入れ替わってしまった。
真田丸も好きっちゃあ好きだけど、私はずっと大坂の陣を語って行きたい。

今回は、がっつり音声ガイドも借りてまさかの三時間コースで企画展見納めて来ました。
今の展示は常設展扱いで、図録がないのが本当に残念だったので
「淀殿と秀頼」は自分のレポを図録替わりにするつもり。

下記、公式サイトより。
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<概要>
3階 常設展 「最強!? 豊臣軍団」
豊臣秀吉の軍隊は天下統一をなしとげ、海外にも出陣しました。その戦歴とメンバーを紹介し、ゆくすえをたどります。

◆主な展示品
小牧長久手合戦陣立書(大阪城天守閣所蔵)
開催日時 平成27年11月25日(水)~平成28年1月31日(日)
開催場所 大阪城天守閣 3階展示室

4階 常設展 「淀殿と秀頼」
今からちょうど400年前に起こった大坂夏の陣。豊臣秀頼と淀殿は慶長20年(1615)5月8日に大坂城で自害を遂げ、豊臣家は滅亡します。
 大坂の陣400年プロジェクト最後の展示となる今回は、豊臣家最後の当主となった秀頼とその母淀殿ゆかりの文化財をご覧いただきます。

◆主な展示品
豊臣秀頼自筆和歌色紙(大阪城天守閣所蔵)
開催日時 平成27年11月26日(木)~平成28年2月1日(月)
開催場所 大阪城天守閣 4階展示室
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「淀殿と秀頼」展示一覧。


①増田長盛等五名連署状
鶴松様の死の二日前、北野天満宮に祈祷を依頼した書状。

②帥法印歓仲(そちのほういんかんちゅう)書状
淀殿=「大坂二之丸様」の安産祈祷を依頼。鶴松様出産時のもの。

③豊臣秀吉自筆書状
秀吉様から秀頼様への、有名な口吸い書状。
「先日は工事現場まで見送ってくれて有難う、でも周りに人が多かったので
思う存分口を吸えなかったのが心残りです。
くれぐれもおかかに口を吸われないように気を付けて下さい」と言った
ベタベタな内容を当時乳飲み子で文字など読めない秀頼様に当てたもの。

④豊臣秀吉自筆書状
御ひろい様が気に入らないことをした侍女4人は縄で縛っておいておきなさい。
父がたたきころしてあげるから。そうすれば逆らう者もいなくなるであろう、と言う
これまた超有名な秀吉様のこわい書状。こわい。

⑤前田利家血判起請文
秀頼様の傳役となったからには、秀頼様を実子より大切に扱う。
もしこの誓いを破ることがあれば以下の天罰を受けます、と凄い量の具体的な罰が
列挙されている起請文。
秀頼様に対しての、この手の起請文は数多現存しているけれど、
後世の我々からすると、特にヤスや東軍のソレはただの汚れた紙でしかないことを
知ってるのが悲しみの極みである。

⑥豊臣秀吉画像
重要美術品。
「豊国大明神 秀頼八才書」と書かれ、秀吉様辞世の句の草案が張られているもの。
大阪城天守閣三階に展示されている黄金の茶室レプリカの中に展示されているのも
この画像のレプリカですね。

⑦豊国大明神神号
秀頼八才様の神号。関ヶ原の戦いのあった年。
昨年の大関ヶ原展では「秀頼様の紅葉の様な手で綴られたこの神号は、
揺るぎ始めた豊臣の世を支える様に、数多の神社に送られたのでした」と
形容されたものですね。秀頼様…。

⑧豊国大明神神号
秀頼十一歳様の神号は十五歳までのっものがあり、豊臣家を慕って神号を求める人が
江戸幕府成立後も多くいた事実が分かって興味深い。

⑨豊臣秀頼自筆和歌色紙貼交屏風
江戸初期。金地に山桜の咲き誇る山々を描き、画面には秀頼様自筆の和歌色紙が
貼り交ぜられ、失われたものもあるが、色紙は現存するものだけで43枚を超える。
記された和歌は全て古今和歌集、御撰和歌集、金葉和歌集、詞花和歌集、
新古今和歌集、新勅撰和歌集などに収録された古歌で、いずれも
秀頼様自筆の流麗な筆致が見て取れる。

⑩秀頼様自筆和歌色紙
「仙人の おる袖にほふ 菊の露 うちはらふにも 千代ハへぬへし 秀頼」
藤原俊成の新古今和歌集の和歌。

⑪秀頼様自筆和歌色紙
「ふたはより たのもしきかな 春日山 こたかき松の 種かと思へは 秀頼十一才」
中臣能宣の拾遺和歌集の和歌。
阿波徳島の蜂須賀家に伝来したもので、全く同じものがねね実家の備中木下家にもある。

⑫伊達政宗書状
秀頼様に初鮭を送ったと書き記した書状。
既にヤス寄りだった伊達は、こうして秀頼様にも贈り物をしていたと。
こいつに至っては、秀頼様を尊敬しているとは正直全く思えないので
世渡りのための言い寄りだろと穿った見方してしまう。

⑬秀頼様刻印状
贈り物(呉服)に対する直江兼次への礼状。
当時、上杉家のような徳川配下の大名であっても、豊臣家は相変わらず
尊敬対象であり、折々に贈り物を送ったばかりか、兼続自身が大坂へ赴き
秀頼様に挨拶することもあった。

⑭秋草文彩画団扇
淀殿所用の団扇。金色に秋草の模様がついた鮮やかなもの。

⑮杉目檜扇
秀頼様所用。二十五枚の杉の柾目板を綴じて作った檜扇で左右両親骨の上方に
それぞれ付花(一束の造花)とさげの糸(五條の飾り紐)をつける。
扇面表には、松竹梅の老樹の中央に鶴亀を配した吉祥図を、
裏面には線描で群舞する蝶と鳥をそれぞれ描き、要には蝶と小鳥を象った金物を用いる。
(※これ、個人的にはとても印象深かった。
今まで読んだどの本でも、この手の秀頼様が日常的に用いていたであろう
道具の説明など殆ど目にしたことがなかったから、普段の、
穏やかな時代の秀頼様所有のもの垣間見られたことが嬉しかった。)

⑯秀頼様衣服見積書
1597年9月の、秀頼様の衣服見積書。

⑰革包合口拵
高松清埜衛門尉元典が冬の陣の活躍に対し豊臣家から拝領したもの。

⑱金小札緋威喉輪
秀頼様所用の喉輪。

⑲陣中床几
秀頼様所用の床几。

⑳大坂冬の陣図屏風(肉筆模写)
今回は左隻のみの展示。

㉑大坂夏の陣図屏風(複製)
今回は右隻のみの展示。

㉒鍍金燭台
淀殿所有の優美な燭台。

㉓歌書散屏風
淀殿筆の歌書を書き散らした屏風。

㉔瓦版 大坂安倍野合戦之図
炎上する大坂城に、秀頼様御袋様と言う文字の記載あり。

㉕千姫姿絵。(複製)

㉖慶光院周清人自筆願文
千姫が流産を繰り返すことに対し、秀頼様の怨霊を鎮めようとしたもの。

㉗秀頼様六文字神号「南無阿弥陀仏」
千姫の聖観音菩薩の中に入れられたもの。

㉘聖観音座像
千姫の念持仏。㉖~㉘はセットの扱い。

㉙天秀尼画像(複製)。
原本は東慶寺。秀頼様の御孫さん。


以上、29点が4階の展示でした。
オーディオガイドも良くて、各々二回ずつ以上は聞いた。
秀頼様の展示がいっぱいあって幸せでした。本当に素晴らしかった。




「最強!? 豊臣軍団」からは一部ですが展示物紹介。

・賤ヶ岳合戦図屏風
七本槍好きなので印象深かった。七本槍の人たちの展示物も複数あった。

・紅糸威朱塗二枚銅具足
個人蔵。清正が家臣の石田源介に与えた鎧。
朱漆と紅糸で色調を整え、両袖と興の「しころ」(漢字は「革」扁に「毎」)は
金色としてアクセントをつける。
腿を防護する佩楯の蛇の目紋は加藤家の紋。

・惣黒毛植具足
片桐且元所用。頭から足まで全身にツキノワグマの毛を植えた具足。

・九鬼義隆の刀、采配の柄、軍扇
息子の懇願で許しが出たのに、九鬼義隆が既に切腹していた逸話は
いつ何処で聞いても悲しみしかない。

・小牧長久手合戦陣立書
陣立書と言う文書形式は小牧長久手以前にはないため、
秀吉様が初めて生み出したものと言われている。

・石田三成画像
三成の骨格から復元して描かれた有名な肖像画。
日本事情に通じた朝鮮学者 姜沆(カンハン) によると、三成は
「常々、六十六州(日本全土)だけで十分である。どうしてわざわざ異国のせっぱつまった兵を
用いなくてはならないのか。」と言っていた。

・徳川家康画像
・黒田孝高画像
・毛利輝元画像
・小早川隆景木像

上記、秀吉様の重鎮の画像も多数出品。


・豊臣秀吉九州攻陣立書
誰がいつまでに兵を用意するかと書いた陣立書。10万2630人って圧巻。

・朝鮮在陣諸将連署
毛利壱岐守吉成の花押あり。他も名だたる武将が列挙されている。
宇喜多秀家、小早川隆景、吉川広家、大友吉統、小西行長、毛利吉成、黒田長政、前野長泰、加藤光泰、大谷吉継、石田三成、増田長盛、福島正則、生駒近則、蜂須賀家政、加藤清正、鍋島直茂が署名。

・豊臣秀吉慶長の役陣立書
清正と行長を筆頭に38人の大名たちと動員すべき兵役と編成が記されている。
1597/2/21の日付、秀吉様の朱印あり。合計14万1500人。
一段目が清正、行長、から始まって 四そなへ 合 壱万四千七百人
二段目に五千人 黒田甲斐守、弐千人 毛利壱岐守 同豊前守 との記述あり。
毛利豊前守ーーーーーーー!!!!!!!





説明文で海外にも出陣、とあったので文禄慶長の役関連が出るとは思っていたけれど
父上の署名見られて嬉しかったぞ。

今回は出ていなかったけれど、いつの日か絶対に現物を拝みたいと思っているのは
加藤清正等二十二名連署血判起請文な…理由は言わずもがなだと思うので
いつか必ず見ます 拝ませて下さい。

今回も、本当に素晴らしい展示を有難うございました。
今後とも大阪城天守閣様を御贔屓にさせて頂きますので
また豊臣メインの企画展をして下さい 楽しみにしております。
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